笑いながら読み進めるうちに終活してしまっている稀有な作品が令和の世に爆誕。



元気なうちから老いや死について考えることは、人生でも上位に入る大事なことですが、いま元気だと楽しくないし、遠い未来のこととしか認識できないので目を背けがち。


なにかのきっかけで触れることがあっても、老いや死の話はたいてい、説教くさかったり、暗くなったり、深刻な感じになったり、辛気くさくなったり、 抹香くさくなったり、とにかく楽しくない雰囲気になりがちです。


そんな中この作品は、笑いながら読み進めるうちに、深刻にならないレベルで程よく煽られ、終活してしまってます。


 ひとりでしにたい(1)

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令和7年7月現在で10巻まで出ていますが、ひとまず1〜4巻がオススメ。



ちなみに、今期、NHKでドラマ化されてます。


 ひとりでしにたい

 綾瀬はるか主演 前代未聞の社会派「終活」コメディ!

 https://www.nhk.jp/p/hitorideshinitai/ts/M6X7266P6P/


Amazon Primeでも見られます

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都内在住・勤務の35歳独身女性を通した世界観が中心で、両親や孤独死した伯母さんを通してシニア世代の視点も追体験できます。


現代日本での老いや死にまつわる事実や情報を紹介しつつ、会話と妄想を中心に物語が展開し、登場人物それぞれが、むき出しの本音・ド正論をぶつけ合う。


介護、葬儀や行政の制度に関することだけでなく、人間関係や経済面など日常生活も含めて、考えておいた方がよいこと、しておいた方がよいこと、そして避けた方がよいことも疑似体験できます。


主人公が30代、定年後の両親はまだ元気という設定も、現役世代にもシニア世代にも実感が持てて、自分のこととして考えるのにちょうどよいと思います。



特に、医療・福祉にあまり関わったことのない方には、確実に役立つ作品です。


よいよい最期のために、実際に行動につながる内容が見つかると思います。



普段はあまり考えないけれど、実は重要ないろんな事への入り口として、是非。