肺炎球菌ワクチン 未接種の方はぜひ! 2回目についても解説
肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌への感染や、重症化を予防してくれる
肺炎は高齢者では死因の第4位で、肺炎の原因で最も多い病原菌が肺炎球菌です。
肺炎球菌ワクチンは、この肺炎球菌への感染や、感染した場合の重症化を予防してくれます。
65歳以上の方には是非とも受けていただきたいワクチンです。
主なワクチンは二種類
現在、主に使われているワクチンには二種類あります。
・ニューモバックス
高齢者対象の定期接種で使われています。
肺炎球菌による肺炎を3割ほど減らし、ワクチンに含まれる重症化しやすい型による肺炎を4割ほど減らしたと報告されています。
・プレベナー20
ワクチンに含まれる重症化しやすい型による肺炎を7割5分ほど減らしたと報告されています。
5年たったら2回目?
ニューモバックスの接種後、『5年経ったからもう一回打ちたいんですけど』という方が時々おられます。
これについては、
「5年で効果が切れる」
のではなく、
「5年以内に再接種すると、注射部位の痛みなどが強く出る恐れがあるが、5年経ったら、再接種しても注射の後の痛みや腫れが強くは出にくい」
という情報から5年という数字が独り歩きしてしまったものと思われます。
接種後5年たつ頃には抗体のレベルは下がっており、再接種すると抗体のレベルが上がるのは確かですが、かえって入院しやすくなったというデータもあり、再接種のメリットはよくわかっていません。
ニューモバックスをもう一度打つよりは、違う型を含むプレベナー20を追加することを、私は勧めています。
また、二種のワクチンを接種する場合、1〜4年あけて接種する場合に、より高い効果が見込まれています。
公費による補助
今年度から行政による補助の対象が満65歳の方のみに変更されました。
高齢者肺炎球菌ワクチンの定期の予防接種について 京都市
https://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/0000171591.html
次の図は、以上をまとめたものです。