おすすめの本 『究極の呼吸法』
いつもは無意識にしている呼吸ですが、元気に過ごすための重要な要素です。
座禅、気功、ヨガでも中心に据えられています。ちょっと前には、水の呼吸とか火の呼吸とかも流行りましたね。
鬼と戦わなくていい普通の人間でも、あれほどではないですが、ちょっと意識するだけで大きな効果がでます。
浅い呼吸の悪影響
浅い呼吸が続くと、息苦しく感じたり、不安になったり、疲れやすくなったりします。
特に、前かがみで肩を閉じた姿勢では胸が拡がらず呼吸が浅くなります。
また、不安だったり疲れていたりすると前かがみになってしまい、呼吸が浅くなってしまいます。
そして、
浅い呼吸 → 息苦しい・不安・疲れる → 前かがみになる → さらに浅い呼吸
深い呼吸がもたらす効果
逆に、深い呼吸ができると、身体も心も落ち着き、ゆったりと構えることができます。緊張していたことに気付き、緊張が解けていきます。
浅い呼吸による負のループは断ち切られ、
深い呼吸 → 楽・落ち着く・緊張が解ける → 良い姿勢でゆったり構えられる → より深い呼吸
と、良いほうに回り出します。
深い呼吸のためのコツ
深い呼吸には様々な型がありますが、ほぼ共通している大事な部分だけ抜き出すと、次の4点にまとめられます。
・背筋を伸ばす:背筋を伸ばし、前かがみにならないようにする。
・力を抜く:肩の力を抜き、全身をゆるめる。
・ゆっくりと息を吐く:息を吐き出す。ゆっくり、すべて。
・鼻から息を吸う:口ではなく鼻から。
実践する
これら4つをそれぞれどのように実行するか、シンプルかつ再現しやすい程度には具体的に書かれている本を見つけたのでご紹介します。
究極の呼吸法
深い呼吸をするために、実際にどう身体を動かすのか?
次の2つの章に過不足なく書かれています。
第6章 4つの呼吸法
第7章 「ヨギの完全呼吸」をマスターする方法
腑に落ちるまで実践してみてください。効果があると思います。
余裕があれば、
第9章 ヨギが実践する3つの呼吸法
第10章 身体を鍛える7つのエクササイズ
もやってもいいかもしれません。
効果を判定し、さらに実践する
手法を実践したら、効果があるかないか、身体で感じて判定することが大事です。
SpO2や脈拍、血圧なども指標にはなりますが、「自分の心と身体がどう感じるのか」が一番重要です。
「落ち着く」、「効いてる感じがする」のなら、ご自身に合った方法です。効果を感じないなら、すこしやり方を変えてみるのがよいでしょう。
自分の身体に合う方法は、やってみて身体で感じ、少しずつ違うことをしてみて見つけるしかありません。
理論は話半分に
「どういう理由で良い効果があるのか」については、いろいろ書いてはあるものの、話半分に聞いておくのがよいでしょう。
これは西洋医学でも同じなのですが、「Aをすると高い確率でBが起こる」ことはわかるものの、AからBに至る仕組みの本当のところは人間には知ることができないのです。
プラーナとは何かというような事も、とりあえず脇に置いておいてよいでしょう。私もよくわかりません。
日常への呼吸法の取り入れ方
呼吸法に限ったことではないですが、新たな習慣を取り入れるためには、それを行う時と場所を決めることが大切です。
いつでもどこでもよいのですが、以下のタイミングが取り入れやすいと思います。
起床時:床の中でも、起き上がってからでも
就寝前:床の中でも、横になる前でも
食前:身体を緩めてからのほうが食事が美味しいです
食後:美味しかった食事や満腹感を十分に感じることができます
移動中:電車やバスの中で 様々な不快さが和らぎます
仕事を始める前:余裕がでます
仕事が終わったとき:緊張や疲れが和らぎます
なんか疲れた時:緊張や疲れが和らぎます
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深い呼吸は、誰でも今すぐ無料で取り組め、しかも効果の大きい習慣のひとつです。
息は死ぬまでずっとすることですし、やり方を意識して変えられることでもあります。
日常の中で今までよりも深い呼吸をすることで、いざというときに力を出せたり、休みが必要な時にしっかり身体を休めたりできると思います。
ぜひ、試してみてください。