おすすめの本 『100年ひざ』
100年ひざ
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たくさんの経験と実績をもつ医師が、膝の痛みの原因と対処法を具体的にまとめている本で、私が漠然と感じていた事と通じるところがありました。
私の感じていたことは、「マラソンで膝の内側が痛くなったときに、膝を内側に倒すような走り方にすると、痛くなくなる」というもので、身体の使い方で痛みは変わるのだろう、と思っていました。
姿勢を変えたり、体操したり、食生活を変えたりすること(保存療法)で、膝の痛みがよくなる
膝の手術の専門のお医者さんなのに、すぐには手術をしないそうです。
『保存療法に取り組んだ約60%の患者さんが3〜6ヶ月で痛みから卒業されています』
『手術を決める人は再診患者さんの5〜10%』
『30%の人は、3ヶ月後の再診の際に「もう少し頑張ってきます」と次の再診予約をして、再度保存療法へ戻られます』
『真剣に取り組めば効果は3〜6ヶ月で出ます』
『全体の約10%が手術を選ばれています』
受診した90%の人は手術を受けないとのこと。
わざわざ、膝の手術で有名な、初診が数ヶ月待ちのお医者さんを探してやってくる人たちの多くが手術を受けなかったということは、「やっぱり手術は怖いからやめておこう」というような人は少数派だと思われます。たいていの人は保存療法に真剣に取り組めば、膝の痛みがある程度よくなってしまうということでしょう。
膝の痛みの原因は、頭が身体よりも前に出る姿勢
頭が身体よりも前に出る
→前に出た頭とバランスを取るために、背中が後ろへ出て猫背になる
→猫背になると、腰骨や骨盤が後ろに傾いて太ももが外に開きやすくなる
→O脚になる
→膝の内側に負担がかかるようになる
→軟骨がすり減って骨同士がぶつかって壊れて痛くなる
という流れで膝が痛くなるという解説です。
では、どうすればよいのか?
歩き方の工夫、体操と減量です。
歩き方の工夫
足の親指に重心をもってくる
膝を内側に入れる
体操
たつみ式保存療法
軟骨を自分で増やせる「足放り体操」
軟骨が全てなくなった人でも復活する、とのこと。
減量
お腹が出ると、腰痛や骨盤が後方へ傾きやすくなる
→頭が前に出る姿勢と同じく弊害が出てくる
お腹を出さないために勧められているのは、一日断食と、よく噛んでゆっくり食べること。
一日断食は、私もしたことがありますが、水分が摂れていれば悪いことは起きません。ただ、血糖値を下げる薬を使っている人は、主治医と相談してからにしてください。
よく噛んでゆっくり食べるのは、消化を良くして満腹感も出やすくなるといいますが、個人的には、噛む回数を数えるのはおすすめしません。食事が作業になってしまうので。
それよりは、味わいの変化を楽しむのがいいんじゃないでしょうか。
目を閉じて咀嚼しつつ、口の中を大きく広げ、鼻から香りも感じて、「お、この食材の風味、こんなに変わるんか!」というのを楽しめると、減量できるだけでなく人生が豊かになると思います。
天寿をまっとうするために、医者まかせをやめよう
「すぐ治そう」より「本当に治そう」と考えよう。
食事を変えて運動することで糖尿病の薬を飲まなくてよくなった人が何人もいたことから、このようにおっしゃっています。
身体の不具合の原因の多くは、日々の行動の積み重ね。
新しい習慣づくりをして、不具合を薬で抑え込むだけでなく、本当に治せるといいですね。
著者のお話を無料で聞けます。
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膝にトラブルのある方は、騙されたと思って、3ヶ月、やってみてください!