雅裕です。


健康診断で、

・血圧

・血糖

・コレステロール

が引っかかったとき、どうしてますか?



これらの値が高いと何がよくないのか?


体中の血管が傷みます(動脈硬化)。

傷むと、血管が破裂したり、詰まったりします。


頭で破裂すると、くも膜下出血や脳出血、詰まると脳梗塞。体の特定の部分を動かせなくなったり、意識がなくなったまま戻らなくなったり、大変なことになります。

心臓で詰まると心筋梗塞。不整脈で心臓がとまったり、うまく血液を送りだせなくて肺に水がたまって息ができなくなったり、大変なことになります。

どちらの病気も、そのまま死んでしまうことも。


「これらの病気で倒れないように」というのが、健康診断に血圧・血糖・コレステロールが含まれている理由です。



ただ、高いとよくないといっても、どのくらい高いと、どれほどよくないのか?


「これくらいの値の人が、このくらいの確率で病気になった」という過去のデータをもとに、数字で予測でき、かつ、目で見てわかりやすいサイトをご紹介します。


  循環器疾患リスクチェック|国立がん研究センター

  https://epi.ncc.go.jp/riskcheck/circulatory/



基本的には、フォームに項目を入力していくだけです。

目で見てわかりやすいのが最大の特徴です。


今後10年間での脳卒中(脳出血+脳梗塞)や心筋梗塞になる確率が棒グラフで示されます。



どうでしたか?


「これは、どうにかしなあかん」

「大したことないな」


どちらだったでしょうか?


ちなみに、「血管年齢」というのも出てきますが、あまり意味のない数字なので、気にしないでください。



次のページでは、「健康診断の結果が今のままの数値でも、歳を重ねるとそれぞれの病気になる確率は上がりますよ」という当たり前のことが書いてあり、「リスク軽減シミュレータ」に進みます。



このリスク軽減シミュレータが肝。


「血圧が〇〇まで下がったら」

「血糖が▢▢までさがったら」

「タバコをやめたら」

「悪玉コレステロールが△△まで下がったら」


さっきでてきた病気になる確率がどう変化するのかが、動きとともに示されます。


いろいろ動かしてみて下さい。

あなたの状態にもよりますが、タバコや血糖の影響は大きかったと思います。血圧もそこそこ影響したのではないでしょうか。コレステロールは、意外と影響が少なかったかもしれません。


10年間で病気になるリスクが、0.5%→0.2%に減るとして、いまの暮らしから何かを変えるか。


10%→3%に減るなら、どうか。


「わずかでも減るなら、喜んで暮らしも変えるし薬も飲む」という方もおられるでしょうし、「たいして変わらないなら、いまの暮らしを変えたくはない」という方もおられるでしょう。あなたは、どちらでしょうか?


こういったことを考えて、必要であれば何かを変えたり薬を使ったりするのが良いと考えています。


「『健康診断の基準値を超えているから』、『診療ガイドラインで治療対象とされている値だから』、薬を飲みましょう」ということは、私はしていません。



暮らし方、生き方について考えるきっかけにも良いと思います。是非、使って、いじってみて下さい。