腸が健康になれば面白いほど人生がうまくいく 読む便秘外来
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「初診まで4年半待ち」(すごい!)という便秘外来での診療がQ&A形式でわかりやすくまとまっている本です。


実践に繋げやすいと思います。



驚きは、「基本的に下剤は処方していない」とのこと!


『私の便秘外来では、基本的に下剤は処方しません。下剤では便秘を根本的に治すことができないからです。薬の力で一時的に便を出しても、便秘が治ったとは言えません。基本的な腸内環境を整え、腸のぜん動運動がきちんと行われるようにすることで、自ら出せる状態へと導くようにしていきましょう。』



大事なのは、


・自律神経のバランスを整える(リラックスする)

・血流をよくする

・腸内の善玉菌を増やす


ことで、薬を出す場合も乳酸菌を主成分とする整腸剤を処方しておられるそうです。



挙げられていた行動のなかで、お勧めしたいものをいくつかご紹介します。



便意を我慢しない

感じた時に、すぐ行く。


便意を感じても様々な都合でトイレへ行くのを後回しにしてしまいがちですが、他のすべての用事こそ後回しにして、すぐ行く。


私の経験でも、便意を感じてすぐにトイレに行くだけで、出やすいし硬くなりにくいです。


よく噛んで、ゆっくり食べる

食べ物を口の中に入れている時間をはかったり、噛む回数を数えたりというのは味気なくて続きませんので、味わいに集中してみてはいかがでしょうか。


目を閉じて、口の中の触感、鼻から抜ける香りに感覚を集中させると、なんとなく飲み込んでいたときとは全く違う味わいに気付きます。


噛むことによる変化や、お酒と合わせることで生まれる変化を楽しむのもオススメです。



深呼吸

腹式呼吸でお腹を動かすし、気も落ち着くしで、よいと思います。


深呼吸には様々な方法がありますが、紹介されていたのは、

お腹に手をあて、五秒かけて鼻から息を吸います 
十秒かけて口から息を吐きだします 
最初は一分、慣れたら三分

という方法。


しっくりくるやり方に出会えていない人は、まずはこの方法を試してみるとよいと思います。



ぬるめの風呂にゆっくり入る

お風呂のよいところは、風呂に入る以外に何もできないとろ。


目を閉じて、心地よさをじっくり感じましょう。



ウォーキング

普段あまり運動していない人でも、手軽に始めることができるウォーキング。


ゆったり歩ける心地よい散歩道があると良いですね。


そういうところが見つからない場合は、いつもの通り道を少しだけ遠回りしてみたり、バスや電車の駅を1つ前で降りてみたり、エレベーターやエスカレーターを使わず階段を使ってみたりするのも悪くないです。



腸の四隅をマッサージ

便がたまりやすいのは腸の四隅とのこと。


よく言われる「の」の字マッサージに加えてやってみるとよいのではないでしょうか。





書いてあることを全て試す必要はないですし、合う合わないもあると思います。

まず、気になったところから試してみてください。



下剤なし、あるいは下剤を減らしても、調子良く出るようになりますように!